天狗岳スノーハイク
今年初のハイキングは念願のヤツに。冬の八ヶ岳は入門編の天狗岳(東天狗)へ行ってきました。
風はほぼ無風。アイゼンとストックが刺さる音だけが響く。見上げた空は蒼く、白く染まった木々は珊瑚礁の様にも見え山にいながらも海底を散歩してる気分だった。
雪のシチュエーションは何をしていてもテンションが上がる。少しとばし気味だったか渋の湯から黒百合平までのCTは1時間50分だった。日中気温−3℃。
早速先行していた仲間のそばにCroaker2を設営。白銀の世界に真っ黒な幕を一度張ってみたかったのだ。Croaker=直訳はスズキ(魚)。単純に黒家だからクローカーではなくWikipediaによるとかつて真珠湾攻撃にも配備されたアメリカ海軍の潜水艦の名でもある(同じく真っ黒な艦体)。その他、カラスと言う意味もある。
先の海底にいる様な気分が高まる。
17時にはすっかり暗くなり鳥さんのUtopia4(Golite)で団欒。幾千の輝く星の下、Utopiaだけが光っていた。中ではいまるぷさん特製明太子フランスやナッツさんのスモークサーモンが振る舞われ、ユートピアはさながらの竜宮城気分だった。山で食う海産物はナゼにあんなに美味いのか。至福の時であった。
21時には就寝。気温−10℃。
翌朝6時に起床。テント内の気温は−18℃。過去に経験した事のない気温での幕営となった。マットをリッジレスト1枚しか敷かなかった為、体重で一晩中圧雪された雪は硬くなって背中を刺激し、また底冷えも痛感させられ夜中に何度も寝返りを余儀無くさせられた。シェラフはモンベルの♯1で安いポルカテック素材のカバーを掛けていた。寝袋のスペックは特に低いわけではないがマットの選択がそれ以上に悪かった。足元はザックを下敷きに出来たが、もう1枚エアマットの類を持って行くべきだった。おかげで寝起きは肩や背中が痛んだ。
まずは体を温め直す為に朝食。百均で買ったラーメンに少し凍ってしまったるいべ状のハムを浮かべた。味も見た目も100円だが体を温めるのには申し分ない。燃料は初めてプロパン配合のガスを使ってみた。普通の液化ブタンやISOブタンのガスとカロリーが変わるわけではないが寒冷地でも気化し易いとさかいやの店員から聞いていた。一般的なブタン系ガス缶でも軽く振って強制的に気化させたり火元に近づけてプレヒートを促せば使えたであろうからUS-トレイル(分離型バーナー)で使うにはもったいなかったかもしれない。実際似たような環境の昨年末の甲武信ヶ岳もそうであった。
食後はいざ天狗へ。
まずは滑落防止訓練で有名な黒百合ヒュッテ前の急登を越える。
今日も快晴で殆ど風もない。自分達以外に動くモノや音が無い。
▲写真左が目指す東天狗岳(2643m)である。
天狗の奥庭と呼ばれる場所を抜ける。(夏には雪解け水と雨でスリバチ池が現れるらしい)
途中見た風紋に砂浜のイメージをよせる。ココはやはり海である。
エビの尻尾には塩より練乳を掛けたい。
・・・・。
う〜ん と えーとw いつもより固めの文で書いてるとなんか疲れた。。。
続きは動画で!! パノラマ雲海はホンマに気持ちよかった!!
皆様おつかれ様でした。
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