雲取山 -長沢背稜- 1日目

鴨沢から入山。
3時間程登って七ツ石山に到着。山頂に雪をかぶった雲取山を確認。七ツ石の水場は枯れていた。

早朝に降った雨のせいでブナ坂はぬかるみが多い。

奥多摩小屋付近から積雪が急に増えたがアイゼンは必要なかった。

登山開始からちょうど5時間で雲取山に到着。
雲取山避難小屋で休憩していたやな先輩に遭遇。やな先輩は石尾根へ入るらしくかるく会話を交わし山行再会。「下山時刻が合えば次は居酒屋で会いましょう」と言って別れた。

雲取山で元気の源を補充。今日4本目のコーラです。今回背負って来たホグロフスのCLIMBER40がコーラカラーリングだと気付いた。
雲取山頂から山荘前のカマクラまではずっとアイスバーンが続き時間をロス。
旧雲取ヒュッテの水場も止まっていた。

東京最高峰の雲取山の次は続けて都内で2番目に高い山芋ノ木ドッケ

そしていよいよ長沢背稜

急に風景が変わってダケカンバと深い雪と倒木だらけの世界。積雪は15cmから深い所では60cm。下り道では少しグリセードが楽しめた。こんなカンジで進めるなら酉谷避難小屋まで余裕だと思ったのもつかの間・・・。

桂谷ノ頭からまたアイスバーン地獄だ。尾根に溜まった雪が氷になって行くてを邪魔する。しかも崖を幾つか下らなければならない・・・。そして完全に陽が暮れた。飛び飛びにアイスバーンが現れる為、ザックからアイゼンを出すのを躊躇して強行突破。
かなり時間を使ってしまった。自分ではタワ尾根ノ頭位まで進んだつもりだったのに見つけた標識は・・・

もう時間を気にするのは止めてゆっくり避難小屋を目指す事にした。
長沢背稜に入ってからずっとバカでかいイエティの様なトレースを追って進んで来ていたのだが、でかい足跡の中に小さい足跡がある事を発見。先行するのは親子だろうか?そんな事を思っていた矢先、ヘッドライトに反射する物体が道を塞ぐ。
テントだった。あまりの突然に驚いて素直に関西弁がこぼれた。「めっさびびったぁ!!」
テント内に話かけるも反応がない。入口に近づいてみると内から外国人が出てきた。日本語が分からないらしい。アメリカ人男性だ。テントの奥にもう1人いた。女性だ。日本人かと思ったらタイ北部出身だと言う。同じく日本語が通じない。僕の会話力を察してか2人とも簡単な英単語で会話してくれる。

予定では避難小屋に到着してる時間なのに、気付くと時間は19:30になっていた 話過ぎた・・・。
追ってきたトレースが彼等2人のモノだと判明しこれから先、足跡がない道をヘッドライトだけで進むのは危険だと判断し僕も彼等の近くでツェルトを張ってビバークする事にした。 

水を持っていない僕は雪を溶かしお湯を沸かし、レトルト類を温めハンバーグカレーを作って食べた。
カップルへさしいれでも持っていこうかと思ったが、彼らがテントを建てている場所は秩父市の街の夜景が見えるポイント。今日がバレンタインだと言う事を思いだしてしまって、1人とっとと寝る事にした。


2日目へ続く〜



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